バルーン屋さんをやっていると、なかなか気が付かないのですが、たまにお会いすることがあります。それは、「バルーンをもらって困った人」です。
「どうして?」と思ってワケを聞くと、「なるほど!」となっとくするのです。
今回は、ウエディングにバルーン電報をもらって、どうして迷惑に思ったのか、その理由をお伝えしますね。バルーン屋さんにとっては、とても勉強になることです。
迷惑に思っている人は、結婚式への思い入れがハンパない!?
当たり前の話でしょうが、結婚式は、お二人にとって一生に一度の大切なセレモニーですよね。特別な思い入れがあって当然です。結婚式当日までは、それはそれは大変な作業がありますよね。特に会場設営にこだわると素材や色など何度もプランを練り直していることでしょう。
そんな大切な結婚式に突然の「乱入者(ビッグなバルーン電報!登場~!!)」。なんてことになると、「いや~やめて~、私たちのシックな結婚式にそのラブラブミッキー&ミニーはあわないのよ~!!」と、ココロの叫びが聞こえてきますよね。
バルーン屋さんは、いつものようにいい仕事に専念するのですが、「贈る側」と「贈られる側」の温度差で生じた悲劇ですよね。残念。
もちろん贈る人は、喜んでもらうためにバルーンを注文するのですが、「新郎新婦のことをあまりよく知らなかったり」「贈る場所(例えば式場)の雰囲気を知らずに」、色やキャラクターを選んでしまうと起きてしまうのですね。
バルーン屋さん(私のように地元のバルーン屋さん)は、お届先の会場の雰囲気(壁紙の色や天井の高さなど)や、式場の担当者がわかる場合は、事前に連絡して温度差が生じないように配慮はしています。
さらに、式場の雰囲気も大切ですが、もっと大切な「贈られる人」の好きなものや色、サプライズでお届けするのかなど、バルーン電報を贈る背景をお聞きしてバルーンを作るようにしています。
できる限り、「贈る気持ちに近づけるといいな」と考えています。
結婚式への思い入れ以外に困った人の理由とは?
- 大きすぎると持ち帰ったときに飾る場所に困った。(すぐには捨てられない)
- 持ち帰るときの移動に困った。(大きすぎて)
- 自分の趣味と違うバルーンだった。
- 割れると縁起が悪い。割れているものがあった。(ダンボールが邪魔)
- バルーンが好きでない。(割れるから)
ウエディングにバルーン電報が迷惑な理由まとめ
ウエディングにバルーン電報が届いて、迷惑に感じる一番の理由は、「そのバルーンは、私たちが練りに練った結婚式のプランには合わない。」「そのバルーンは、私たちの結婚式の趣味に合わないんです。」ということです。
なるほど、なっとくですよね。
ということは、「贈る側」の人は、サプライズ以外であれば「贈られる人」の趣味や趣向がわかっていることが大切なのでしょうね。サプライズをする方は、贈りたい人のことはよくご存知でしょうから。
私たちバルーン屋さんも、「贈られる人」に喜んでいただけるよう、「贈る人」の気持ちの寄り添ってバルーンを作らなくてはと思います。